Academic Research
塩素除去した水道水で生成したオゾンMBs含有氷の連続製造

塩素除去した水道水で生成したオゾンMBs含有氷の連続製造

  • テーマ

    冷却・冷凍

  • 研究機関名

    中央大学大学院 理工学研究科 精密工学専攻 熱エネルギーシステム研究室

  • 代表者

    松本 浩二

  • 本研究の主旨

    オゾンには強い酸化力による殺菌効果と消臭効果を持ち,生鮮食品の鮮度保持が可能であるとされており近年注目されている.そこでオゾンの殺菌効果の長期保持をさせるためにオゾン氷に注目した.オゾン氷は殺菌だけではなく,冷却機能を重ね持っているので,輸送に最適であると考えられている.Fig.1のように冷却板の周りに金属箔ベルトを設け,ベルトを一定方向に回転させることで氷の生成と回収を同時に行うことができる装置を開発した. 水道水は大量供給が可能かつコストを抑えることができることから水道水によってオゾンMBs含有氷が生成していた.しかし,水道水に含まれる塩素成分がオゾンの分解を促してしまう.そこで,塩素を除去してオゾンMBs含有氷を生成し,特性を明らかにしていく.そこで,Fig.2に製氷量,Fig.3に固定化されたオゾンMBs濃度の結果を示す. 以上のように,水道水と純水の結果を比較すると製氷量は大きな差はなかったが,固定化されたオゾンMBs濃度は水道水に比べ純水の値に近くなった.以上のことから,水道水の塩素成分がオゾンの分解に影響を与えていることが分かった.また,十分な濃度を維持できているので,生鮮食品の輸送過程においてオゾン氷を利用することが出来ると考えられる.

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