Academic Research
食品加工および調理におけるマルチフィジックス解析用アプリの開発

食品加工および調理におけるマルチフィジックス解析用アプリの開発

  • テーマ

    その他

  • 研究機関名

    東京農業大学 地域環境科学部 生産環境工学科 農産加工流通工学研究室

  • 代表者

    村松 良樹

  • 本研究の主旨

    数値解析は,現象に対する数理モデル(支配方程式)を,コンピュータなどを使って計算して解き,現象を再現・可視化する手法です。数値解析は,通常では目で見えない情報・結果を視覚的に捉えることができる,現象変化を詳細に解明することができる,など多くの利点をもっていて,有用なツールです。食品機械・加工業界において,数値解析は,加工処理条件の予測と最適化や根拠に基づいた加工装置の最適設計など,次世代の食品機械・加工業界の発展に重要な役割を果たすものと考えられます。しかし,数値解析を行うには専門的な知識や技術が必要なため,数値解析が十分に活用されていない現状もあります。そのため,高度な専門知識が不要で,誰でも・いつでも・どこでも活用できるような数値解析アプリ(CAEアプリ)が開発されれば食品加工関連業界にとって有用となると考えられます。
    本研究では,主としてこれまでの我々の研究グループでの研究成果を基にして,食品加工および調理において生じる物理現象を解析することができるアプリを開発し,Webサイトで公開しています。本研究の主目的は,1)数値解析活用のハードルを下げ,活用機会を増やすために,初学者や専門家以外の研究者にも活用できるアプリを開発すること,2)開発したアプリを自由に無料で活用してもらうために,Webサイトを構築して,アプリを配信・公開することである。このような取り組みにより,根拠に基づいた加工装置の最適設計や加工操作条件の最適化など,次世代の食品産業界の発展ならびに人材育成に繋げていくことを目指しています。

加熱殺菌アプリの一例(材料内温度分布) 【東京農業大学 地域環境科学部 生産環境工学科 農産加工流通工学研究室】

加熱殺菌アプリの一例(材料内温度分布)

加熱殺菌アプリの一例(食品内における各点の温度変化) 【東京農業大学 地域環境科学部 生産環境工学科 農産加工流通工学研究室】

加熱殺菌アプリの一例(食品内における各点の温度変化)

加熱殺菌アプリの一例(食品内における各点の微生物死滅) 【東京農業大学 地域環境科学部 生産環境工学科 農産加工流通工学研究室】

加熱殺菌アプリの一例
(食品内における各点の微生物死滅)

加熱殺菌アプリの一例(食品の中心温度変化と平均微生物死滅) 【東京農業大学 地域環境科学部 生産環境工学科 農産加工流通工学研究室】

加熱殺菌アプリの一例
(食品の中心温度変化と平均微生物死滅)

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